雑俳の風景―13

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雑俳の風景―13 溝口 浩 寒月や二胡弾く人の指細き   50年も前の話ですが仕事で香港に駐在していました。香港の夏は湿度の高いのが特徴で、そんな時しばし逃避出来るのが舟遊び。九竜のちょっとした入江から櫓漕ぎの・・・

雑俳の風景―12

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雑俳の風景―12 溝口 浩   飛六方三代揃ふ初芝居   ご存じ高麗屋の親、子、孫が玉突き式にそれぞれ白鸚、幸四郎、染五郎を襲名する歌舞伎界の大イベント。実は36年前にも全く同じ三代襲名があったのです・・・

雑俳の風景―11

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雑俳の風景―11 溝口 浩 中天に歳星赤し夜学の子   木星は真夜中のころ中天に達します。夜学を終えて家路をいそぐ若者がふと中天を見上げれば赤く輝く星。若者はそこに無限の未来に満ちた己の将来を見据えているのでし・・・

雑俳の風景―10

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雑俳の風景―10 溝口 浩 白足袋の小鉤確かめ初稽古   明けましておめでとうございます、太平洋側は天候に恵まれたよいお正月です。 家から500m程の林間でのラジオ体操に行ってきました。昨日の30人の参加者もさ・・・

雑俳の風景―9

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雑俳の風景―9 溝口 浩 帰郷告ぐ子らのメールや布団干す   平成最後の年の瀬です。八十の坂を超えると時間の流れが一段と目まぐるしく動き、正月が過ぎれば盆、盆が過ぎれば正月とマラソンランナーのように日々が通り過・・・

雑俳の風景―8

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雑俳の風景―8 溝口 浩 どの径を行くも礼文の花野かな   北海道ははるか昔の40年前、家族で札幌に住んでいました。10歳、8歳、5歳の子供たちを連れていろんなところに行きましたよ。まさに「北海道、自然と共に」・・・

雑俳の風景―7

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雑俳の風景―7 溝口 浩   宿坊の終ひ湯に入り虎落笛 数年前まで歴史ある婦人消費者団体に関わっていました。その活動の中で「森林ボランティア」は重要な活動のひとつでしたが、また楽しいものでもありました。春は植樹・・・

雑俳の風景―6

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雑俳の風景―6 溝口 浩 敗戦忌婦女子ら眠る留萌沖   昭和20年8月22日、日本はすでに軍隊への停戦命令布告をしていました。 この時留萌沖の海上で樺太から小樽へ向かう婦女子を主体とする引揚者を乗せた日本の引揚・・・

雑俳の風景―5

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雑俳の風景―5 溝口 浩 火山灰埃払ひ媼の枇杷啜る   桜島は枇杷の名産地です。小粒ですが果汁のしたたる熟れた枇杷は実に美味い。桜島の枇杷は長崎から移植されたものと聞いていますが、南国の太陽と溶岩台地の環境が小・・・

雑俳の風景―4

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雑俳の風景―4 溝口 浩 割り箸の吉野杉の香冷奴   下関に本拠を置く俳句同人「其桃」二十九年二月号の現代俳句鑑賞の中で   吉村保亮さんにこの句を取り上げていただきました。氏のコメント、 和料理の香りは洋料理・・・

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