雑俳の風景―21

溝口 浩

建国日スクランブルの交叉点

 

渋谷ハチ公口のスクランブル交差点が外国からの観光客のスポットとして話題になったのは三年前だったでしょうか。六方向からの群衆が一斉に動き出してもぶつかる事がないのが不思議だと、ムービーを構える人が何人もいましたよ。それが今では外国人観光客も人の波に乗って当たり前のように渡っています。

 

我々日本人は古来より外国の文化や習慣を気楽に取り込み、それを瞬く間に日本流にアレンジしてしまう民族ですからスクランブルでとまどっていた人たちもいつの間にか同化されてしまったのでしょう。

 

それにしてもスクランブルは日本人に合っていますね、狭い国土に沢山の人が住んでいますから、肩が触れるような狭い道路を怪我をしないように、喧嘩にならないように通り抜けるには神経を使います。そこで自然発生したのが例えば「傘かしげ」これなんか日本以外では見られませんよ。

殺伐とした世界の風潮にこの国も怪しくなってきましたが、性根だけは変わらずにいてほしいものです。

…つづく