雑俳の風景―15

溝口 浩

たてがみに二ン月の風岬馬

 

宮崎県の都井岬。ここには岬馬とよばれる純粋日本在来馬が自然放牧されています、正式には御崎馬です。北海道在来種、木曽馬、対州馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬とともに国の天然記念物に指定されています。

都井岬の牧場は高鍋藩秋月家によって元禄10年(1697年)福島地方に設置された藩営牧場の1つで御崎牧と呼ばれていました。開設以来今日まで300余年ものあいだ極めて粗放な周年放牧で飼育され、その繁殖は全く自然にまかされていました。

体高は1㍍30㌢ぐらいですから小学生だった次女もポニーに対するように鼻ずらなどなでていました。その彼女の子が同じくらいの年、私も年をとるわけですね。

岬の野生馬は、二月の風にたてがみを吹き乱されているが、九州最南端のこの岬には春がすでに到来しており、馬たちは草を食みながら元気よく岬を駆け回っています。

...つづく