検査入院―7

溝口 浩

 

神経心理学的検査-1

神経心理学的検査をすると予告された。前日に渡された案内によると、ごく簡単な質問からかなり高度な質問まであります。中には気分を悪くするような質問もあるので答えたくなければ答えなくても結構です、とは書いてある。そうはいっても結局は検査官の心証も関係するだろうから素直に答えることに心を決めて呼び出しを待っている。

案内では5時から始まるのでその頃に迎えがくるはずなのだが、5時を過ぎても音沙汰がない。たまたま回ってきた看護婦に聞くと、忙しい先生だから他の事で遅れているのでしょう。もうすぐ来ますよ。あわてるなということらしい。

しばらくすると若い女性が迎えに来て同じフロアーの部屋に通されたが、教室並びの机と椅子でかなりの広さ。「どこでも座ってください」と勧められたので適当なところに座ると、彼女は机をはさんで向こう側に座ってなにやらツールを取り出した。俗に「小間物屋を開く」というががまさにそれで、興味津々で眺めていると「さあ、始めましょうか」

 

…つづく