検査入院—3

溝口 浩

発汗検査―1

外歩きから戻ってズボンを脱いだところに、女性の声で「みぞぐちさん、いいですか」あわてて「ちょっと待ってください」。

「アッ」と女性の声、カーテンを開いてあらわな姿を見られたらしい。

「また後から来ます」「すみません五分だけ待ってください」

患者らしくパジャマに着替えるとやってきたのは若い検査員。

「発汗検査をやりますけど今いいですか」

良いも悪いも病院任せだからことわる理由も無い。

医師でも看護師でも皆「~をしたいのですが、よろしいですか」と聞いてくるが、昔は何をやりますと断定的だったのに比べてみるがどちらが良いのか悪いのか判断もつかないが妙な気分である。

それにしても困るのは突然の検査。今朝の看護婦さんのはなしでは、今日は何の検査もありません、だったのだから不意を突かれたようでいい気持ちではない。

…つづく