検査入院―2

溝口 浩

ひたすら院内散歩

同室の一人は脊柱管狭窄症で五日後に手術とかで終日の点滴。一人はどうも腎臓らしい。くわしくはわからないがかなり重篤で4日後に手術。移動はすべて車椅子。三人目も四日後の手術で点滴が外せない。

いっぽう私といえば、入院したといってもとりあえずは普通の生活が出来るのだから、病人らしくなどしてはいられない。それよりも運動がなによりも必要といわれているので、まずは6時25分からのテレビ体操。そのあと院内をひたすら歩く。11階を11回周って2千歩、朝食後に病院の庭に出て一周300歩を10回廻る。そして夕食前に病棟内を再び11回で合わせて7千歩。これは私の脚で4.7キロになる。

これで何とか体力維持は出来そうだが、退院近くには病院から抜け出して神田明神や湯島聖堂を廻る。やっぱり外はいい、もちろん歩く距離も大幅増だが陽の光、風のそよぎ、人波のざわめきが普段の生活にもどしてくれる。

病室に戻ると想定外の検査が待ち受けていた。         …つづく